「空き家にしたくない」だけで売却を急がない

親が施設へ入る、子どもと同居する、家の管理が難しくなるなど、生前売却を考えるきっかけはさまざまです。まず、売却代金を何に使うのか、親はどこで暮らすのか、実家へ戻る可能性があるのかを確認します。

税金や相続だけで有利・不利を決めると、親の生活に合わないことがあります。家を売った後の住居費、引っ越し費用、施設費、手元に残す資金まで一緒に見ます。

査定前に確認する7項目

01親の意思売る理由と希望時期を本人の言葉で確認

02次の住まい入居日、費用、戻る可能性を確認

03名義所有者、共有者、住宅ローンの有無を確認

04判断と手続き本人が説明を理解し契約できる状態か確認

05家財持って行く物、家族へ渡す物、処分を保留する物

06必要資金引っ越し後の生活費と売却までの維持費

07家族の役割査定、書類、立ち会い、連絡担当を決める

通知書の宛名だけでは、土地・建物の所有者や共有持分を確定できません。

実家の名義を確認する手順 →

親には「家を売ろう」ではなく、困りごとから聞く

子ども側が結論を用意して話すと、親は家を取り上げられるように感じることがあります。「庭や修繕で困っていることはある?」「今後どこで暮らすと安心?」と、現在の負担と希望から聞きます。

避けたい切り出し確認しやすい聞き方
もう住まないから売ろう今後も家へ戻る可能性はある?
管理が大変だから処分しよう家のことで今いちばん負担なのは何?
片づけておいて必ず残したい物を一緒に教えて

査定額だけでなく、売却後の手取りと時間を比べる

仲介と買取では、売却価格だけでなく、売れるまでの期間、内覧、家財の扱い、契約後の責任が異なります。査定額、必要費用、家財処分、引き渡し時期を一枚に並べます。

家財が多い場合でも、先に全て処分しないでください。残した状態で相談できるか確認し、片づけ費用を含めた手取りで比べます。

空き家買取を検討する場合は、通常物件と事情のある物件で相談先を分けます。

空き家買取の比較表を見る →

次の状態なら、売却手続きをいったん止める

  • 親本人が売却に納得していない
  • 次の住まいと必要資金が決まっていない
  • 共有名義や権利関係が整理できていない
  • 契約内容を本人が理解することに不安がある
  • 税金や相続への影響を数字で確認していない

契約する本人の判断能力や代理権に不安がある場合、家族だけで進めず、司法書士や弁護士などへ相談します。税の特例は時期や居住状況などで変わるため、売却契約の前に税理士へ個別確認してください。

売却を決める前に、家族で集める情報と役割を整理できます。

実家じまいで最初に確認する7項目 →