費用を4つに分ける
家族の話し合いでは「全部でいくらかかる?」と聞かれます。しかし、まだ方針が決まっていない時点で総額は出ません。まず費用を、維持する費用、片づける費用、手放す費用、整える費用の四つに分けます。
固定資産税、保険、電気・水道、庭木、見回り、緊急修繕
仕分け、搬出、処分、清掃、買取、遠方立ち会い
仲介手数料、登記、測量、契約条件に応じた費用
解体、残置物撤去、境界確認、必要な補修
この四つを混ぜると、「処分費は安いが追加料金が多い」「査定額は高いが手取りは少ない」といった違いが見えなくなります。
空き家の見回り費用は、月ごとの記録で判断する
実家をすぐに売らず、空き家として管理する期間があるなら、固定資産税や保険だけでなく、見回りの交通費、庭木の手入れ、通水・換気、緊急修繕も維持費です。担当者の記憶だけに頼らず、毎月同じ項目を残すと、管理を続ける負担を家族で比べられます。
3か月分がそろったら、月平均を12倍して年間の見込み額を出します。費用だけでなく移動時間も並べると、「家族で管理を続ける」「管理会社へ頼む」「売却や活用を検討する」の比較材料になります。
光熱費を減らすときは、片づけ・通水・凍結対策・再開手続きも確認します。
電気・水道・ガスの解約前判断表を見る →火災保険は、空き家になった事実と管理状況を契約先へ伝え、現在の契約で補償されるか確認します。
空き家の火災保険・確認表を見る →年間の費用と移動時間が重い場合は、保有を続ける前に、売却したときの手取りと条件を同じ表で比べます。
空き家の売却条件を整理する →片づけ費用は、トラック台数だけで比べない
同じ家でも、家族が仕分けるか、業者が仕分けるかで作業時間が変わります。二階からの搬出、駐車位置、物置や庭、エアコンの取り外しも追加費用になりやすい項目です。
写真だけの概算は候補を絞るために使い、契約前には現地確認後の書面を受け取ります。
査定額ではなく、手元に残る金額を見る
不動産査定の数字は、そのまま入金額ではありません。仲介と買取では売り方も時間も違います。査定額、売却に必要な費用、家財や補修の条件、売却までの想定期間を同じ表に並べます。
高い査定額だけを提示し、根拠や売却期間を説明できない場合は注意が必要です。近隣の成約事例、接道や境界、建物の扱いをどのように織り込んだのか聞いてください。
解体費だけで決めない
解体は、実行すると元に戻せません。建物付きのまま買う人がいる地域もあれば、更地の方が動きやすい地域もあります。解体見積もりの前に、建物付き査定と更地想定の両方を不動産会社へ確認します。
税負担や特例の適用は個別条件で変わります。解体時期を契約の前後どちらにするかも含め、税理士・自治体・不動産会社へ確認してください。
見積もりを取る前に、残す・売る・解体する条件を同じ表で比べます。
解体前の判断表を見る →安い見積もりより、「除外項目が少ない見積もり」
例えばA社が60万円、B社が72万円でも、A社に庭と物置が含まれず、当日の追加費用があるなら比較は終わっていません。金額の横に「含まれない作業」「追加料金の条件」「買取額」「作業後の写真」を書きます。
費用を払う前に、家をどうするか決める材料も揃えておきましょう。
最初に確認する7項目を見る →